悠久の歴史 城下町大村

悠久の歴史 城下町大村

大村氏が治めていた肥前大村藩2万7千石の城下町大村。大村氏は中世から江戸時代を経て明治維新に至るまで大村地方を治めていた大名です。その拠点は大村館、三城城と移り変わり、初代藩主となる大村喜前が三方を海に囲まれた玖島城を築きました。城の周辺には5つの武家屋敷街が形成され、今でも重厚な石垣が残されています。

  • 玖島城跡

    玖島城跡MAP

    三方を海に囲まれた要害の地に初代藩主大村喜前が築き、十二代藩主大村純熈までの270年余りの間政治の中心になった玖島城の跡です。城の南堀に面した石垣の美しい勾配は壮観です。。現在は大村公園として桜や花菖蒲の名所となっており、「日本の歴史公園百選」、「日本のさくら名所百選」に選ばれています。

  • 本小路武家屋敷通り

    本小路武家屋敷通りMAP

    玖島城の大手門につながる通りで、武家屋敷街の中心となる通り、幕末には藩校「五教館」や会所などの藩の施設が多くありました。

  • 上小路武家屋敷通り

    上小路武家屋敷通りMAP

    元は、地名から尾ノ上小路と呼ばれましたが、後に省略して上小路と呼ばれるようになりました。家老屋敷跡など石垣が良く残る通りです。

  • 小姓小路武家屋敷通り

    小姓小路武家屋敷通りMAP

    藩主に仕える小姓が住んでいたことからこの名前がつき、武家屋敷街で最も多くの石垣残っている通りです。石垣の連なりに武家屋敷の面影がしのばれます。

  • 草場小路武家屋敷通り

    草場小路武家屋敷通りMAP

    武家屋敷街の中で最も北にある通りで地名をとって名付けられました。通りに沿って色とりどりの海石を漆喰で固めた大村地方独特の五色塀や旧円融寺庭園などを見ることができます。

  • 旧楠本正隆屋敷(県指定有形文化財)

    旧楠本正隆屋敷(県指定有形文化財)MAP

    楠本正隆は、幕末の討幕運動にも加わり、大村藩勤王三十七士の一人として活躍し、明治の時代、新潟県令、東京府知事、衆議院議長などの要職を歴任しました。この屋敷は、大村に残る貴重な武家屋敷遺構として公開されています。

  • 旧円融寺庭園(国指定名勝)

    旧円融寺庭園(国指定名勝)MAP

    承応元年(1652年)に4代藩主純長により建設された円融寺。江戸時代初期様式の石組庭園は、東西50mに及ぶ斜面を利用して400個以上の石を組み合わせて造られ、今も当時のまま雄大な姿を残す名園です。また、白い玉石で水の流れを表現し、地形に合わせて作り出された枯滝、枯流は山水画的な造形を見せています。

  • 大村藩主大村家墓所(国指定史跡)

    大村藩主大村家墓所(国指定史跡)MAP

    国指定史跡の本教寺は、大村家の菩提寺で初代藩主喜前によって建てられた日蓮宗の寺院です。巨大で様々な形の墓が並ぶ大村家墓所は、キリスト教から仏教へと転換する江戸時代の宗教政策を表しています。